歴史民俗資料館は、遠い昔からこの自然の中で先人が生活し、残し伝えてきた歴史・文化について、貴重な資料を通じて理解を深めていただくため、昭和59年に開設されました。
当館は、歴史調査研究及び新しい文化創造の拠点として広く活用していただき、より充実した資料館に育つようご協力をお願いいたします。
歴史民俗資料館
開館日
- 4月・8月・10月 火曜日~日曜日(月曜日は休館)
- 5月~7月・9月・11月 金曜日~日曜日(月曜日~木曜日は休館)
- 12月~3月 閉館
開館時間
9時〜16時
入館料
- 【個人】1人につき 一般 100円、小・中学生 50円
- 【団体】(20人以上)1人につき 一般 80円、小・中学生 40円
自然とかかわりの深かった村の生活を、今に伝わる生活用具や年中行事で紹介しています。いろりを中心とした農家内部の様子が再現され、稲作・養蚕・わら細工の用具などが展示され、村の生活暦のなかで地域の生活文化を考えようとするものです。
先祖のくらしをさぐる湯倉洞窟の遺跡
7000年前の湯倉人
縄文早期の若い女性。保存状態の良さから当時の埋葬の方式(屈葬抱き石)と共に女性の暮らしを考えさせる。また伴出品のサメの歯は7000年前の縄文人の交易の広さを現代に伝えてくれる。
厩(うまや)
馬・厩
江戸初期から近世にかけて、馬は農耕・運搬さらに肥料の供給などに利用され、家族と同じ屋根の下で共に暮らしていた。かっては近郷の村々や上州への物資輸送にも大きな役割を果たしてきたが、耕運機やトラックの普及とともにその任を終え引退することになった。当館の馬はかつての人々との関わりを偲ばせるのか、老若男女を問わず大変親しまれている。
機織り
機織り(はたおり)
昭和前期まで多くの農家で綿・絹・麻などの布を織るために使われた高機(たかはた)。小学生にとっては「鶴の恩がえし」の話などで知ることのできる機だが、年配者には機織が盛んだった当時の思い出を語らせる展示物となっている。
検地帳
検地帳
江戸時代、土地台帳で農民が納めた年貢割当のもとになったものがこの検地帳。田畑の等級と面積によって、それぞれの田や畑の石高(生産高)が記されている。
高札
高札
この高札は、江戸幕府のキリシタン取り締まりを学ぶ上でも貴重な資料で、堀之内の高札場に揚げられていたものの一つ。幕府や藩の命令の徹底を図るとともに、その権威を誇示していた。
地元に開花した陶芸藤沢焼
藤沢焼窯跡
藤沢の酒屋龍右衛門が三沢山の中腹三俣に原料石を発見、私財を投じ陶工を招き窯を築いて焼かせた白磁器。日常品が主で須坂長野方面に売られていた。今は永年保存のため埋め戻されている。