かつては、村内のあちらこちらで見られたホタル。
自然環境等の変化から飛翔するホタルの数も減少してしまいました。
しかし、再びホタルが舞う村にしようと村内各地でホタル保護の活動が拡がっています。
ボワーッ 飛び交う光
午後8時を迎えようとする頃、水路の草むらに光っては消え、また光って・・・幻想的な灯りを見られます。 ホタルの光です。
しばらくすると、我も我もと競い合うようにあちらこちらで、ホタルの光を見ることができるようになりました。
一匹でも多く
現在、ホタルの保護活動に取り組んでいるホタルの会が村内に10団体あります。 それぞれ自然条件等が異なりますが、一匹でも多く、一日でも長く、ホタルが飛んでほしい、との気持ちは一緒です。
ホタルが観察できるまでには、ホタルの会の皆さんが水路周辺の草刈りや生息環境の整備を行い、ホタルの飛翔を待ちます。
村内の早いところでは6月中旬に最初のホタルが確認することができます。 それからは毎日ほぼ同時刻にホタルの飛翔数などを観察します。
協働の取り組みにより
ホタルの保護活動は、ホタルの会の皆さんの活動だけでできるものではありません。
農地・水・環境保全向上対策事業を行う団体の中には、地域が思い描く環境に向けホタルの保護活動に取り組む地域もあります。
また、三郷・千石地籍や牧・下平地籍では、環境にやさしい農業(不耕起栽培など)に取り組む方が増え、ホタルの保護に寄与しています。
さらに、6月中旬から7月下旬までの間、午後8時以降は、ソフトボール協会にご協力いただき、北部グランドの使用を控えていただいています。
将来に向けて
小学生が地域の皆さんと体験や物作りを行う、高山小学校わくわく村では、ホタルの観察や生息環境の整備などと通して、村の自然や環境の大切さを学習しています。
また、各地区においてもホタルの観察会や学習会を行っています。
ホタル保護活動のこれから
村では、ホタルの会の皆さんと協働してこれまでの活動を継続し、かつて、村内のどこでもホタルが見られた環境を目指し、未来に受け継いでいきたいと考えています。