小林一茶が父の発病にあい、その臨終、初七日を迎えるまでの出来事を書き綴った日記である。一茶の父が亡くなってから数年後の文化3-4年(1806-1807)頃の作品とみられ、草稿は完成12年(1800)刊の天地庵我泉の歳旦帳の裏面に書かれている。父の遺言、一茶が江戸へ出た事情、遺産相続のことなど、日記の形を取っているが創作も加えてあり、日本の私小説の草分けとも言われ、一茶の作品としては、『七番日記』『おらが春』と並ぶ三大作品の一つと高く評価されている