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環境保全型農業へ挑戦しています

環境保全型農業取組内容

村内の様々な排出から高品質な堆肥を製造するプラント写真

地力増進施設とは

村内の一般家庭より排出される分別生ごみ、畜産農家等から排出される農産廃棄物、農業集落排水処理の脱水汚泥を混合し、発酵促進剤を添加発酵させ高品質な堆肥を製造する施設です。

地力増進施設の経過

昭和57年3月 新農業構造改善事業で地力増進施設を建設 生ごみ、家畜糞、廃オガ粉を原料とし堆肥化
昭和59年4月 農業集落排水事業に着手
平成元年頃 集落排水脱水汚泥も原材料として処理開始
平成3〜9年 地力増進施設修繕箇所が多くなる
平成8年 農業集落排水事業(機能強化対策)を導入
平成10・11年 農業生産体制強化総合推進対策事業で発酵プラント等の改築
平成11年11月「 家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」施行
平成12年10月 肥料取締法に基づき汚泥発酵肥料として登録
平成13年3月 農業集落排水事業完了(5地区6処理区)

堆肥製造販売の工程

  1. 原材料庫
    生ごみ(1日当たり3.12トン)、牛糞(1日当たり1.55トン)、脱水汚泥(1日当たり0.63トン)を搬入と同時に発酵促進剤(1トン当たり10倍液10リットル)を噴霧機で散布し、併せ既製造の完熟堆肥(種菌)を10センチメートル〜20センチメートル被覆して悪臭の発生防止並びはえ等の発生を防止する。 製品の品質を均一化すること及び水分調整(水分比85%→65%)のため廃オガ粉、完熟堆肥(種菌)を混合堆積し4日〜5日間の予備発酵(堆積内温度約40℃〜50℃)を行なう。
  2. 発酵プラントへの投入
    予備発酵した原材料をホイールローダー(バケット容量0.5立方メートル)によって発酵槽へ高さ1メートルに投入に併せ既製造の堆肥を10センチメートル〜20センチメートル被覆し悪臭、はえ等の発生を防止する。
  3. 発酵プラント
    L=93メートル W=5.85メートル H=1メートルの発酵槽を撹拌機(自動操縦走行速度1.2メートル/分撹拌部回転数40回/分)で1日1回の撹拌及びブロア-(給気部分24メートル×3)により発酵(発酵温度70℃〜80℃)熟成させると同時に、撹拌機の走行撹拌で原材料が移動(1日当たり1.1メートル)する。 85日間製造日数で水分比45%以下の完熟堆肥を製造する
  4. 製品の移動
    ホイールローダーによって一時置場へ搬送する。
  5. 選別
    ふるい装置により堆肥と残滓に選別する。
  6. 袋詰
    5,300袋(1袋当たり15キログラム)を袋詰めにして製品保管庫で保管する。
  7. 販売
    JA須高高山支所の委託販売

ところで、堆肥(たいひ)とはなんでしょうか・・・

農作物は、土の中から栄養を取り込んで育ちます。この栄養を定期的に補給してやらないと土は「痩せて」しまい、農作物の収穫も悪くなってしまいます。土に栄養を補給するには、(1)窒素・リン酸・カリウムなどの養分(無機物)を直接与える方法と (2)落ち葉や生ごみ(有機物)を発酵させたものを土の中に入れ、土の中の微生物に分解してもらい養分にする方法の2通りがあります。(1)が「化学肥料」(2)が「堆肥」なのです。

堆肥の作り方

材料は落ち葉・生ごみ・家畜の糞尿・わら、などなど。 適当な量を、空気の通りが良い状態にしておくと、空気の中で生きる微生物の働きで分解が始まります。これが「発酵」です。このとき空気が充分あることが重要で、もし不足していると別の種類の微生物が繁殖してしまい、いやなにおいや有毒なガスが発生します。これは「腐敗」です。例えばビニル袋に入れておいた生ごみがドロドロになってしまうのは「腐敗」で、そうなってしまったものは土の栄養にはなりません。 うまく空気の通りを良くして「発酵」が進めば、微生物の働きで温度がどんどん上がり70度以上になります。その熱で有害な細菌や雑草の種なども死んでしまい、安全な堆肥ができます。安全で、良質な堆肥はサラサラしていてにおいも無く、腐葉土に似ています。

堆肥のメリット

農地に堆肥を投入すると、土の中の生き物〜ミミズやダニから目に見えない細菌まで〜の活動が盛んになり、生き物が分泌する有機物の効果で土の微粒子がくっついて大小様々な大きさの土のかたまりができます。(このことを「土の団粒化」と言います)土が団粒化することにより、「水持ちが良く、水はけがよい」という相反する性質を併せ持った、農業には具合のよい土になるのです。また、団粒化した土は空気を適度に含むため、軟らかく温度が一定になります。多様な生き物がいることにより、病原菌や害虫など特定の生き物が大発生することも少ないため、農薬の使用も減らすことが出来ます。

堆肥のデメリット

よいことずくめの堆肥ですが、現在使われていることが少なくなってしまったのは、効果を出すためには大量の堆肥が必要になるからです。一説では10アール(300坪)あたり3トン以上の堆肥を入れないと、化学肥料並の収量は得られない、とされています。また、堆肥の品質も重要で、充分「好気性発酵」をした熟成堆肥でないと、却って作物に害がでることもあります。堆肥を「好気性発酵」させるためには原料に空気を送り込むために切り返しをしたり、適切な水分管理を行う必要があります。この作業を怠ると、原料はたちまち「嫌気性発酵=腐敗」してしまい良質な堆肥にはなりません。堆肥を製造するのも大変な手間なのです。 福井原の地力増進施設では、ほとんど村内からの原料(オガ粉は購入)を使い、高品質の堆肥を安定して生産しています。その堆肥は再び村内の農地に還元され、「資源循環型農業」のお手伝いをしているのです。

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