諏訪神社春宮の本殿は、文政12年大工棟梁越後国三島郡小木村の安達重蔵政方によるもので、越後の工匠が用いる顰彫はなく当時の標準的な様式で作られているが、桁に垂木尻を見せておりこの点に越後系の流儀が伺える。木製の亀腹状の土台を用いている点が特色である。